和歌山で最も有名な古道は、熊野古道です。世界遺産にも認定された全国的にも有名な古道です。かつて平安時代後期から鎌倉時代前期にかけ、四人の上皇が熱病にかかったかのように都(京都)から遠い熊野の地を目指して歩き続けました。四人の上皇とは、白河上皇・鳥羽上皇・後白河上皇・後鳥羽上皇です。何百人ものお供をつれ、次第に熊野への道が整備され途中に九十九王子ともいわれる
参拝所が出来たと言われます。その中でも五体王子とよばれたものが参拝・宿泊も兼ねた大がかりなものだったそうです。その入口が
藤白神社なのです。院の熱病が過ぎ去り(有名な承久の乱が関係)、その後は熊野の御師(おし)と案内役の先達達の努力で、全国の武士そして庶民が熊野を目指しました。いわゆる「蟻の熊野参り(詣)」と呼ばれる現象です。
・古代の道
南海道(後の大和街道)‥大和から紀伊へは真土峠越え
熊野古道
紀伊路‥淀川を上陸紀伊へ(紀州路街道)(小栗街道)
和泉国から紀伊へは、雄ノ山峠越え
中辺路‥田辺から本宮へ(一般的)
小辺路‥高野山から本宮へ
大辺路‥田辺から海沿い(断崖絶壁)
伊勢路‥伊勢神宮から新宮へ
修験の道‥吉野金峯山寺から本宮へ(一般人は無理)
南海道(大和街道)
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